- 地車紹介 feat. 牧野 -
- 2011/11/19 -






牧野 (まきの・泉南市信達地区)
 ・新調:平成12年(同年9月30日入魂式)
 ・大工:見本圭介氏
 ・彫師:木下彫刻工芸
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:川島織物
 ・宮入:信達神社



◎ やぐらの歴史
牧野のやぐらの起源は享和元年(1801年)頃、五穀豊穣豊年満作を祈願し、村中を曳き廻したのが始まりと言われてます。先代のやぐらは昭和7年頃に大工:大寅 向井寅太郎氏・向井寅次郎氏、彫師:石田利郎氏によって新調、平成12年9月30日のやぐらの新調入魂式の際にお別れ曳行を実施後淡輪の個人へ売却、現在は韓国焼肉「山月」にて展示されてます。

◎ 現在のやぐら
平成12年に大工:見本圭介氏、彫刻:木下彫刻工芸によって新調、同年9月30日日曜日に新調入魂式を挙行しました。提灯は正面には「牧野」、屋根周りには「牧野」。

◎ 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:波濤に千鳥と御来光、 背面:?
・車板 − 正面:阿吽の唐獅子、 背面:?
・枡合 − 正面:天の岩戸、 右:日本武尊 火の難を逃れる<草薙の剣>、 左:素戔嗚尊 大蛇退治、
        背面:因幡の白兎 【神話伝説】
・欄間 − 正面:日吉丸 誕生、 右:日吉 小六矢矧橋の出合い、 左:日吉 五郎助馬に乗る、 背面:? 【太閤記】
・虹梁 − 正面:桜に鳳凰、 右:牡丹に鳳凰、 左:菊に鳳凰
・柱巻 − 右:昇り龍、 左:降り龍
・小脇板 − 右:五条大橋 牛若弁慶との出会い、 左:鞍馬山 牛若修行の場 【義経記】
・幕板 − 右:熊谷次郎直実 敦盛を呼び戻す、 左:宇治川の先陣争い 【源平盛衰記】
・脇障子 − 右:本能寺の変 織田信長、 左:本能寺の変 森蘭丸 【信長記】
・竹の節 − 伊勢込,左巴紋
・兜桁 − 「牧野」の文字
・犬勾欄 − 正面:風神雷神、 右側面:吽形の唐獅子、 左側面:阿形の唐獅子
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:正面右:桜,牡丹、 正面左:菊,桔梗、 右:桜,桔梗,椿,桜,牡丹,桔梗、
       左:桔梗,桜,椿,牡丹,桔梗,菊 【花暦】
・板勾欄 − 正面:頼朝本陣、 右:勢子の活躍、 左:仁田四郎 猪退治 【富士の巻狩】
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 波に千鳥
・車板 − 宝珠を掴む青龍
・枡合 − 後正面:神武天皇 東征、 右:神功皇后 応神天皇平産す、 左:雄略帝 葛城山にて猪退治す 【神話伝説】
・欄間 − 右:楠公父子 櫻井の別れ、 左:楠正行 如意輪堂に辞世の歌を記す 【太平記】
・虹梁 − 右:桐に鳳凰、 左:紅葉に鳳凰
・太鼓周り − 阿吽の唐獅子
・幕板 − 右:粟津合戦 木曽義仲の戦い、 左:粟津合戦 巴御前の勇姿 【源平盛衰記】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:右:牡丹,桔梗,牡丹,桜,桔梗,桜、 左:桔梗,椿,牡丹,桔梗,椿,椿 【花暦】
・縁葛 − 右:雪だるま遊び、 左:司馬温公 瓶割の場 【唐子遊び】
【本幕】
・本幕 − 正面:牧野の文字に左三つ巴上り藤紋、 右:竹に虎、 左:青龍

◎ 曳行パターン
・宵宮:ところ曳き、信達パレード(大苗代,市場と連合曳き)
・本宮:ところ曳き、往生院へ「座入り」、夜の信達三区合わせ

◎ 牧野の略年表
・享和元年頃−やぐらの歴史が始まる。
・昭和7年頃−先代のやぐらを新調。
・平成12年9月30日土曜日−やぐらを新調、新調入魂式を実施。
・平成13年7月−牧野やぐら新調記念誌を発刊。
・平成20年9月15日月曜日−駒を新調、入魂式を実施。
・平成21年10月10日土曜日−46年ぶりに信達神社へ宮入。
・平成22年10月9日土曜日−信達神社へ宮入。
・平成23年10月2日日曜日−やぐらを大修復、入魂式を実施。

◎ 牧野関連サイト
・泉州の祭り → http://pksp.jp/20050714/
・信達秋祭り → http://makisai.web.fc2.com/




先代やぐら。


先代やぐら。


平成13年7月 − 牧野やぐら新調記念誌を発刊。


平成20年9月15日 − 駒を新調、入魂式を実施。


平成21年10月10日−46年ぶりに信達神社へ宮入。


平成23年10月2日 − やぐらを大修復、入魂式を実施。