- 御神輿学 feat. やぐら圏にある御神輿 -
- 2013/6/17 -






先日の当ブログにも書き込みましたが5月25日(土)に郷土史講座 阪南市の神々とやぐらへ行ってきました。その際、受講者の方から「やぐらと御神輿、どっちが位が高いの?」との質問がありました。以降、色んな方々から御神輿についての話を頂戴しました。よくよく考えれば我が貝掛は御神輿を担当しないので、正直あまり興味ありませんでしたし実際に波太神社の御神輿を見た事がないのです。でもせっかくの機会ですし新たに「御神輿学」と題して、"やぐら圏"の御神輿について学んで行こうと思います。

まずは"Wikipedia"によれば「御神輿は神道の祭の際に、神霊が御旅所などへ渡御するに当たって一時的に鎮まるとされる輿である。祭りによっては、御神輿の巡行に山車,鉾,だんじり,屋台が随行する場合もある」と記載されている。まさにやぐらも御神輿の巡行に随行する山車の一つと考えられる。さて"やぐら圏"にある御神輿を調べてみました。




▲ 波太神社の御神輿(阪南市18町)、御旅所は海老野の浜。



▲ 茅渟神社の御神輿(樽井地区4講)、御旅所は樽井の浜。



▲ 男神社の御神輿(男里地区2町)、御旅所は天神の森。



▲ 船守神社の御神輿(淡輪地区5町)、御旅所は淡輪漁港。



やぐら圏では現在上記四神社で御神輿が存在しますが往古は金熊寺の信達神社、大苗代の一岡神社、岡田の里外神社にもあったそうです。

ちなみに「御旅所(オタビショ)」とは「祭礼において神(一般には神体を乗せた神輿)が巡幸の途中で休憩または宿泊する場所、或いは神幸の目的地をさす。御旅所には神社や祭神にまつわる場所や氏子地域にとって重要な場所が選ばれている」とある。(Wikipediaより抜粋)



さて全国の祭りの発祥の祭りとも言われてる京都・祇園祭でも山鉾巡行が行われる7月17日の夕刻17時より"神幸祭"として三基の御神輿が四条寺町の御旅所まで担がれ、24日に"還幸祭"として八坂神社に戻ってきます。


▲ 京都・八坂神社の御神輿、御旅所は四条寺町。



以上の中で言えるのは、京都祇園祭と言えば山鉾巡行が有名ですが、神体を乗せた御神輿渡御(トギョ)の方が神事としては非常に重要な意味をもっています。ちなみに京都・祇園祭における山鉾巡行、泉州地域でのやぐら曳行とは「露払い(貴人や神霊などといった高貴な者を先導すること・Wikipediaより抜粋)」的な意味があるかと推測されます。



ちなみに泉州地域のだんじり圏における御神輿の有無に関しては時間の都合上、調べておりません。 m(__)m また誰かお教え下さいませ。



さて次回は波太神社の御神輿について調べてみようと思います。