- 地車研究 feat. 新町の昔の本幕 -
- 2018/5/6 -






昨日足を運んだ新町こども祭り、その場で昔の本幕が展示されていました。先代やぐら新調時の大正7年に新調された本幕で昭和60年まで使用、経年相応の劣化は否めませんが非常に価値高い本幕かと思います。そこで今回、「地車研究」と題して新町の昔の本幕を御紹介します。



まずは全体と正面、正面には「中若」と刺繍されていたそうです。











続いて右面、源義家(八幡太郎)と安倍貞任の前九年の役または後三年の役。もしくは源義家(八幡太郎・右)衣川にて安倍貞任(左)と連歌の事。




















続いて左面、一の谷の合戦 呼び止める熊谷直実(左) 波際を敗走する平敦盛(右)。




















そして左面の端には「三越製」との刺繍が施されています。





オマケで「三越製」と言えば山中渓の本幕にも同様の刺繍が施されています。





ところでこの本幕はちょうど100年前の大正7年/1918年に購入と記録されています。そして"Wikipedia"で三越を調べたところ江戸時代の延宝元年/1673年に越後屋を開業、明治36年/1903年に株式会社三越呉服店時代を設立、昭和3年/1928年に商号を株式会社三越時代に改めています。って事はこの本幕は「株式会社三越呉服店」製って事になります。明治40年/1907年に大阪店が開店とあるので大阪店で購入したと推測されます。