- 史跡散策 feat. 神光寺(蓮池)遺跡 -
- 2009/4/6 -






史跡散策 feat. 神光寺(蓮池)遺跡

明治時代の初めまで波太神社の神宮寺として神光寺というお寺がこの付近に存在していました。また蓮池の池底から有茎尖頭器と呼ばれる槍の先につけた石器が発見されたことから、神光寺(蓮池)遺跡として知られています。

遺跡の時代としては、有茎尖頭器が縄文時代草創期(約1万年前)の遺跡であるほか、縄文時代の石鏃(石製の矢じり)弥生時代中期(B.C1世紀〜A.D1世紀頃)の方形周溝期と呼ばれる墓や石器が検出されています。

古墳時代にも集落が存在していたと思われ、製塩土器(海水を煮たたせて塩をつくるための土器)や日常生活用の土器が見つかっています。

平安時代以降になると神光寺の存在を裏づける瓦が大量に出土しているほか、井戸や柱穴等江戸時代まで継続的に遺構や遺物が検出されています。

この神光寺(蓮池)遺跡は、阪南市でもその性格が知られている数少ない遺跡のひとつです。