- 地車年鑑 feat. 令和2年の漢字 -
- 2020/12/14 -






本日、漢検(日本漢字能力検定協会)が発表した今年の漢字は【密】。今年のユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞に選ばれた「三密」と同じく新型コロナウイルス感染症対策として「密閉・密集・密接」を避けるために心がけるキーワードでした。ちなみに私の中の【密】は…



【密】 − 今年は秋祭り事体がなくそれに伴う寄合や前夜祭といった仲間との密な時間が全くありませんでした。プライベートでも飲みに行く機会もなく「三密」は避けられたのかな? おかげで何とか新型コロナウイルスにも感染せずに健康を維持しています。ところで余談ですがやぐらに関しての【密】と言えば懸魚と車板が近すぎて=密すぎて彫物の撮影にいつも難儀します。いわゆる「二密」とでも言えるでしょう。 (^^ゞ汗



さて今年の漢字が発表された今日、他ブログでも同様の企画が公開されてました。そこで今年も「令和2年の漢字」と題して漢字を交えながら管理人の一年間をまとめてみました。



【東】 − 5月24日日曜日の先代やぐら昇魂式、そして11月15日日曜日の当代やぐらメンテナンスと今年ほど箱作東へ数多く足を運んだ年はありませんでした。ただ、4月5日日曜日の先代やぐらメンテナンスには先約があり残念ながら行けなかったのが非常に悔やまれます。

【山】 − 1月19日日曜日の記念誌撮影会、そして12月6日日曜日のお別れ見学会と昨年に続いて山中渓三昧でした。

【病】 − 一言で言えば新型コロナウイルス(COVID-19)に振り回された最悪な一年でした。



さて今年の漢字、上記の漢字も良かったのですが一言で言えば…



【寂】 − 新型コロナウイルス感染症対策として泉州地域のやぐら・だんじりがほぼ全て曳行自粛、こんな経験は初めてです。2月頃に新型コロナウイルスが日本で初めて確認されましたがまさかココまで広がるとは夢にも思わず、4月の緊急事態宣言で終息すると思いきや夏頃に第二波。そんな中、6月12日金曜日の岸和田旧市町会長の寄合で岸和田だんじり祭が自粛を決定すると一気にやぐら圏でも自粛を決定、6月20日土曜日には樽井地区が一発目に曳行自粛を発表されました。我が貝掛を含む下荘地区も知らぬ間に自粛が決定されており8月2日日曜日、私は村中のぶんすけの掲示板に貼られていた回覧で知りました。

そもそも今年は東京オリンピックの影響で10月10日土曜日、11日日曜日と土日に予定されていた秋祭り、とりあえずその日は本宮に波太神社、後宮に指出森神社、菅原神社、そして加茂神社へ御詣りしただけで特に外出する訳でもなく家でゆっくりとしました。何とも言えぬ寂しさと言うか空虚感を感じながら…。

一方、6年前に自町若頭会会長を終え燃え尽き症候群と言うか秋祭りに対してかつてほどの情熱が乏しくなった今、今年は秋祭りの意義を改めて考えさせられた一年でもありました。曳行自粛でゆっくりできた反面、オッサンの私には「秋祭り=同窓会」と言うか旧知の仲間と一年ぶりに酒を交わす機会でもあり、それがないってとても寂しく感じました。ホンマに寂しいです。

今年の漢字を考えるに当たり「無」や「休」等色々思いつきましたが私くしの正直な気持ちは寂しいの一点なのであえて【寂】にしました。ちなみに【寂】を辞書で調べると「さびしい、しずか、ひっそりしている」とある一方、「生死を超越した悟りの境地に入ること」ともあります。改めて秋祭りの意義を悟りたいと思い【寂】にしました。