ぼうでぐみ
波有手組
鳥取南・西地区
(西鳥取地区)



平成2年新調 (9月30日日曜日入魂式)





波有手組 (ぼうでぐみ・西鳥取地区)
 ・新調:平成2年 (同年9月30日入魂式)
 ・大工:岡川公一氏,章氏兄弟,柿野氏
 ・彫師:木下頼定氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:波太神社



● 地名「鳥取」の由来
鳥取の地名について日本書記には『垂仁天皇の大皇太子誉津別王は30歳になってもモノを言わなかった。垂仁23年10月、鵠(クグイ・白鳥の事)が空を飛ぶのを見て皇子は初めて「これ何者ぞ?」と言った。これを聞いて天皇は大いに喜びその鳥を獲えるように臣下に命じ、天湯河板挙が「臣が必ず獲えましょう」と言い、遠く出雲の国まで行ってこの鳥を捕えそのために皇子はモノを言う様になり、天皇は天湯河板挙に鳥取造の姓を与え賞し、鳥取部と定めた』とある。同様の伝承は古事記にも見られる。この様ないわれのある鳥取は昔、律令制度が敷かれており「荘園=鳥取ノ荘」となった。かつて鳥取地区には北出・南出・出島・西出・東出・上出・本といった町のやぐらが有りましたが、現在では4地区に別れ、鳥取東地区(西鳥取上組),鳥取北地区(榮組),鳥取南地区・鳥取西地区(波有手組)である。

● 地名「波有手」の由来
かつては波有手(ハウテ)村とも言われ、波太宮の波太から転じたものかあるいは海岸の意味を含んでいるのかとも言われています。昭和31年の南海町合併の際に鳥取に改称されました。

● 先代のやぐら
鳥取南,西地区が一緒になった地区である波有手組は以前、南組,西組それぞれのやぐらが有りましたが昭和33年頃に台風で西組のやぐらが倒壊、昭和44年頃に台風で南組のやぐらも倒壊。以後南組,西組それぞれ単独でやぐらを復活させようとしましたが、祭りとして組織・運営する力は当時無く、ならば2つの組が協力して復活させようという話になったとも言われています。こういった経緯で再開された波有手組のやぐらは当初、昭和46年に貝掛が信達六尾から購入するが曳行せずに指出森神社境内の倉庫に保存していたやぐらで昭和58年に貝掛から購入、平成2年に波有手在住の個人に売却されました。

● 現在のやぐら
現在のやぐらは平成2年に大工:岡川公一氏,章氏兄弟,柿野氏、彫師:木下頼定氏によって新調、同年9月30日に波太神社にて入魂式を挙行しました。また提燈は白地に赤の文字で「波有手」という文字です。

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:雲に飛龍、 後面:雲に鳥
・車板 − 正面:?、 後面:?
・小屋虹梁 − 雲海
・枡合 − 正面:勢子、 右:槍を持つ勢子、 左:曽我五郎時致 【富士の巻狩】
・虹梁 − 雲海
・欄間 − 正面:?、 右:?、 左:?
・長押 − 波濤
・柱巻 − 右:雲に阿龍、 左:雲に吽龍
・小脇板 − 右:媼、 左:翁 【高砂】
・幕板 − 右:秀吉本陣 佐久間の乱入、 左:加藤清正 勇戦 【太閤記】
・脇障子 − 右:頼光の木渡り、 左:酒宴の場 【大江山】
・兜桁 − 「波有手」の文字
・犬勾欄 − 正面:唐子
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・板勾欄 − 正面:勢子の活躍、 右:狩場風景、 左:仁田四郎忠常 猪退治 【富士の巻狩】
・縁葛 − ?
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 鳳凰
・枡合 − 後正面:?、 右:?、 左:?
・虹梁 − 雲海
・欄間 − 右:?、 左:?
・長押 − 波濤
・太鼓廻り − 頼朝の朽木隠れ 【源平盛衰記】
・幕板 − 右:村上義光錦の御旗奪還、 左:新田義貞 稲村ヶ崎宝剣を奉ず 【太平記】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・縁葛 − 波間に鯉
【本幕】
・本幕 − 正面:「波有手」の文字、 右:義経 八艘飛び、 左:那須与一 【源平盛衰記】

● 曳行パターン
パレード − パレードの日は鳥取ノ荘駅上に貝掛,箱作東,箱作西,西鳥取上組,榮組,新町と合流し7町でパレードに参加します。
本宮 − 本宮は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、宮入は貝掛,西鳥取上組,榮組,新町と一緒に曳行します。夜は西鳥取パレードとして鳥取ノ荘駅付近で西鳥取上組,榮組,新町と一緒に曳行します。
後宮 − 後宮は午前からところ曳きを、夜は鳥取ノ荘駅付近で西鳥取上組,榮組,新町と一緒に曳行します。

● 波有手組の略年表
・昭和33年頃−西組のやぐらが倒壊。
・昭和44年頃−南組のやぐらが倒壊。
・昭和58年−貝掛から先代やぐらを購入。
・平成2年9月30日日曜日−やぐらを新調、波太神社にて入魂式を実施。
・平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
・平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
・平成10年10月−法被を新調。
・平成11年10月11日月曜日−西鳥取上組,榮組と御神輿担当に当たる。
・平成13年9月16日日曜日−梶台を修復、波太神社にて入魂式を実施。
・平成14年10月−やぐら部屋を新築。
・平成16年10月−纏を新調。
・平成17年9月11日日曜日−駒新調と太鼓の幕の張替えに伴い、入魂式を実施。
・平成19年10月8日月曜日−西鳥取上組,榮組と御神輿担当に当たる。
・平成21年10月4日日曜日−組み物等を大修復、御祓いを実施。
・平成23年10月−法被を新調。




先代やぐら。


平成2年9月30日 − やぐらを新調、入魂式を実施。


平成13年9月16日 − 梶台を新調、入魂式を実施。


平成17年9月11日 − 駒を新調、入魂式を実施。


平成21年10月4日 − 組み物等を大修復、御祓いを実施。





やぐら部屋


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