しんまち
新町
(西鳥取地区)



平成元年新調 (10月8日日曜日入魂式)





新町 (しんまち・西鳥取地区)
 ・新調:平成元年 (同年10月8日入魂式)
 ・大工:大津和三郎氏,谷本暁氏,見本利隆氏
 ・彫師:木下頼定氏
 ・本幕:赤井旗幕
 ・太鼓:太鼓正 (皮張替:浅野太鼓楽器店)
 ・宮入:波太神社



● 地名「新町」の由来
元々は波有手村民のうち漁業従事者が移住して村をつくりその位置から北開きと称し天正17年に北湊村と改称、さらに寛永末年から寛文初年に新村(シムラ)と改称、昭和31年に新町となりました。

● 先々代のやぐら
先々代のやぐらは新調年,大工,彫師ともに不明。道幅が狭く曳行しにくいと言う理由から1,2年しか曳行せずに深日へ譲渡され、平成19年まで深日一号のやぐらとして曳行されてましたが同年10月21日日曜日に昇魂式を実施、同年12月9日日曜日解体処分されました。

● 先代のやぐら
新町のやぐらは明治期には北(北出),中(中出),西(川向)の3台ありましたが1台に統合、先代のやぐらは大正7年7月19日に大工:高松利平氏、彫師:西川武松氏、本幕:三越、太鼓:太鼓正によって新調、平成元年に焼却処分されました。ちなみに北(北出),中(中出),西(川向)とあったやぐらは1台は前述の通り統合されて新町として曳行していましたが、残りの2台のうち1台は昭和10年頃に岡田三号(現岡田北組)へ譲渡するが平成2年に解体、もう1台は大正5年頃の10月10日に男里北組へ譲渡するが、室戸台風(昭和9年9月21日上陸)で壊れ解体されました。

● 現在のやぐら
現在のやぐらは平成元年に大工:地元の大津和三郎氏,谷本暁氏,見本利隆氏、彫師:木下頼定氏によって新調、同年10月8日に波太神社にて入魂式を行いました。鬼板は阪南市で唯一の飾目で、提灯は白地に赤の文字で「新町」という文字です。

● 新調予定のやぐら
平成33年を目処にやぐらを新調予定。大工:泉谷工務店、彫師:木彫前田工房。

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・飾目 − 正面:伊弉諾尊 伊弉冉尊 国産み 【神話伝説】
      後面:後醍醐帝 笠置にて童子の夢を見る 【太平記】
・懸魚 − 正面:天照大神、 後面:神功皇后 弓末で文字を刻む 【神話伝説】
・小屋虹梁 − 雲海
・車板 − 正面:頼朝の朽木隠れ、 後面:? 【源平盛衰記】
・枡合 − 正面:神武天皇 東征 【神話伝説】、 右:鷺池平九郎 蛇退治 【太平記】、 左:?
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 正面:川中島信玄と謙信 龍虎相打つ、 右:?、 左:?
・長押 − 波濤
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:牛若 鞍馬山修業の場 【源平盛衰記】、 左:児島高徳 櫻木に歌を詠む 【太平記】
・幕板 − 右:秀吉本陣 佐久間の乱入 【太閤記】、 左:楠公父子 桜井の別れ 【太平記】
・脇障子 − 右:?、 左:?
・兜桁 − 「新町」の文字
・犬勾欄 − 正面:花園中納言の娘との出会い 【大江山】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・内勾欄 − ?
・板勾欄 − 正面:酒呑童子砦前、 右:頼光の木渡り、 左:酒宴の場 【大江山】
・縁葛 − 正面:?、 右:?、 左:?
【小屋根廻り】
・飾目 − 大塔宮護良親王 【太平記】
・懸魚 − 日吉丸誕生 【太閤記】
・小屋虹梁 − 雲海
・枡合 − 後正面:素戔嗚尊と櫛名田姫、 右:?、 左:? 【神話伝説】
・虹梁 − 若葉
・欄間 − 右:野見宿禰、 左:天孫降臨 【神話伝説】
・長押 − 波濤
・幕板 − 右:日本武尊 野火の難、 左:素盞嗚尊 大蛇退治 【神話伝説】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・縁葛 − 波間に龍
【本幕】
・本幕 − 正面:「若中」の文字、 右:宇治川の合戦、 左:敦盛を呼び戻す 熊谷次郎直実

● 曳行パターン
パレード − パレードの日は鳥取ノ荘駅上に貝掛,箱作東,箱作西,西鳥取上組,榮組,波有手組と合流し7町でパレードに参加します。
・本宮 − 本宮は午前からところ曳きと阪南市役所前経由で波太神社への宮入が、宮入は貝掛,西鳥取上組,榮組,そして波有手組と一緒に曳行します。夜は西鳥取パレードとして鳥取ノ荘駅付近や新町・安田広場で西鳥取上組,榮組,波有手組と一緒に曳行します。
・後宮 − 後宮は午前からところ曳きを、夜は尾崎駅前で相生町,朝日町,大西町,尾崎宮本町と一緒に曳行します。また鳥取ノ荘駅付近や新町・安田広場で西鳥取上組,榮組,波有手組と一緒に曳行します。

● 新町の略年表
・大正7年7月19日−先代やぐらを新調。
・昭和63年−本幕を新調。
・平成元年10月8日日曜日−やぐらを新調、波太神社にて入魂式を実施。
・平成2年11月12日月曜日−天皇陛下御即位の礼に伴う記念曳行を実施。
・平成4年−提燈のデザインを「若中」から「新町」へ変更。
・平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
・平成12年10月9日月曜日−御神輿担当に当たる。
・平成16年10月−駒を新調。
・平成19年12月9日−先々代のやぐら(最終は深日一号)を解体。
・平成20年4月6日−金綱新調、太鼓幕張替え、やぐら新調20年目を記念してやぐらを曳行。
・平成20年10月13日月曜日−御神輿担当に当たる。
・平成28年9月4日日曜日−谷本建設によって駒を新調、試験曳きを実施。
・平成29年10月22日日曜日−やぐら新調原木祭を実施。




先代やぐらの新調記念誌。 (Y.M.氏御提供)


先代やぐら


先代やぐら


平成元年10月8日 − やぐらを新調、入魂式を実施。


平成4年 − 提燈のデザインを「若中」から「新町」へ変更。


平成19年12月9日 − 先々代やぐら(最終は深日一号)を解体処分。


平成20年4月6日 − 金綱新調御披露目曳行を実施。


平成28年9月4日 − 駒を新調、試験曳きを実施。


平成29年10月22日 − やぐら新調原木祭を実施。


新町と言えば飾目が阪南市で唯一「伊邪那岐・伊弉冉尊」です。





やぐら部屋


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