いずみとっとり
和泉鳥取
(東鳥取五地区)



平成25年新調 (9月8日日曜日入魂式)





和泉鳥取 (いずみとっとり・東鳥取五地区)
 ・新調:平成25年 (同年9月8日入魂式)
 ・大工:金剛組
 ・彫師:木彫片山,木彫前田工房
 ・本幕:不明
 ・太鼓:浅野太鼓楽器店
 ・宮入:波太神社



● 地名「和泉鳥取」の由来
和泉鳥取の地名の由来は昔、この地(鳥取郷)を鳥取造(トットリノミヤツコ)と言う人が治めており、その鳥取と和泉の国の和泉をくっ付けて和泉鳥取になったと言われてます。

● 地名「新家」の由来
新家(シンケ)の地名の由来は昔、和泉鳥取周辺を「山中新田(ヤマナカシンデン)」と呼び、その地の土地開発を進め集落を置く、つまり家を建てると言う事で「新家」になったといわれています。ただし旧東鳥取町時代までは新家と呼んでいましたが、昭和47年に旧東鳥取町と旧南海町が合併し阪南町になった際に和泉鳥取と変更しました。

● 波太神社伏拝の鳥居について
和泉鳥取のやぐらとは関係ありませんが波太神社伏拝の鳥居について。昔、熊野詣でなど街道を経て他国へ参拝する人々が多くなった時代、遠方から波太神社を伏拝する習慣がうまれました。波太神社伏拝の鳥居は当時の波太神社の権威を示すものとして現在でも和泉鳥取駅裏にその形を残しています。

● 先々代のやぐら
先々代のやぐらは明治期に金熊寺よりやぐらを購入し組み立てたと言われています。またやぐらも昔は2台あったと言われてます。

● 先代のやぐら
先代のやぐらは大正10年に大工:大寅(若野寅太郎氏)、彫師:西本舟山氏によって新調。その後昭和61年に八割方新調という方法で大修復を実施しました。平成24年10月28日日曜日に和泉鳥取住民センター前にて昇魂式を実施、平成25年7月27日土曜日に搬出を行い現在は個人が保管されています。 →詳細ページへ

● 現在のやぐら
平成21年11月1日に和泉鳥取住民センター前にて手斧始式を実施、平成25年に大工:金剛組、彫師:木彫片山,木彫前田工房によって新調、同年9月8日日曜日に波太神社にて入魂式を挙行しました。また提灯は白地に赤の文字で「新家」という文字です

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲龍
・懸魚 − 正面:葉桜に静御前の舞、 後面:雲に牛若丸と烏天狗
・車板 − 正面:天照大御神(天の岩戸)、 後面:須佐之男命(八岐大蛇退治) 【神話伝説】
・小屋虹梁 − 正面:夫婦岩に朝日、 後面:川辺の生き物
・飛檐垂木 − 「和泉」の文字
・地垂木 − 龍
・隅出 − 上:龍、 右前:青龍、 左前:朱雀、 右後:玄武、 左後:白虎
・枡組 − 尾垂木:松に鶴,竹二雀,梅に鶯,龍首、 肘木:獅子,牡丹,雲,菊 【五手先七段】
・枡合天井 − 正面:松に鶴、 右:牡丹に孔雀、 左:牡丹に孔雀、 後面:松に鶴
・二重枡合 − 右:風神、 左:雷神
・枡合 − 正面:神武天皇御腰掛けの地 【和泉鳥取伝承】、 右:神功皇后 応神天皇を御平産す 【波太神社祭神】、
       左:天湯河板挙命の白鳥捕獲伝説 【波太神社祭神】、 後面:倭健命 熊襲討伐
・横槌 − 正面:龍、 右平:梅に鶯,竹に雀,松に鶴、 左平:竹に雀,梅に鶯,松に鶴、 後面:龍
・木鼻 − 正面右:子を抱く獅子、 正面左:稲を噛み俵を抱く獅子、 右前:紐を噛み軍配を抱く獅子、
       左前:小槌を抱く獅子、 右後:宝珠を抱く獅子、 左後:纏を抱く獅子、 後面右:手を舐める獅子、
       後面左:髪を噛む獅子
・台輪 − 菊
・欄間 − 正面:清州会議 (柴田勝家,丹羽長秀,羽柴秀吉,池田恒興)、 右:姉川の合戦 向坂武部×真柄直隆、
       左:山崎の戦い(天王山)中川清秀×松田政近」 【太閤記】、 後面:本能寺の変 【信長公記】
・長押 − 松に鶴
・柱巻 − 右:昇龍、 左:降龍
・小脇板 − 右:糟屋武則 勇戦、 左:片桐且元 三人串刺 【太閤記】
・幕板 − 右:賤ヶ岳合戦 加藤清正の勇戦(加藤清正×山路将監一騎打ち)、
       左:福島市松正則の功名(福島市松×拝郷五郎左衛門・脇坂甚内×水野助兵衛) 【太閤記】
・脇障子 − 右:賤ヶ岳合戦 柴田勝家、 左:賤ヶ岳合戦 加藤嘉明 【太閤記】
・兜桁 − 九枚笹紋 【波太神社御神紋】
・竹の節 − 波に兎
【腰廻り】
・犬勾欄 − 正面上:伊勢神楽 【地元行事】、 正面右下:九土山脱出 真田幸村と青柳清庵 【難波戦記】、
         正面左下:九土山脱出 高梨内記 馬を引く 【難波戦記】、 右平:波濤、 左平:波濤
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合 正面右:王祥、 正面左:孟宗、 右平:崔山南,董永,大舜、
            左平:揚香,郭巨,タン子 【二十四孝】、 束:力神
・内勾欄 − 大坂冬の陣 酒宴 真田大助の舞 原貞胤 【難波戦記】
・板勾欄 − 正面右:大坂冬の陣 伊木七郎右衛門勇戦、 正面左:大坂冬の陣 真田大助勇戦、
         右:真田幸村勇戦、 左:七人真田 【難波戦記】
・縁葛 − 正面:醍醐の花見、 右:北野大茶会、 左:聚楽第行幸(後陽成天皇) 【太閤記】
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 波に鯉
・懸魚 − 稲穂に雀
・車板 − 正面:天孫降臨 【神話伝説】
・小屋虹梁 − 俵に鼠
・飛檐垂木 − 「和泉」の文字
・地垂木 − 龍
・隅出 − 上:龍、 後正面右:弁財天、 後正面左:福禄寿、 後面右:大黒天、 後面左:布袋和尚 【七福神】
・枡組 − 尾垂木:松に鶴,竹二雀,梅に鶯,龍首、 肘木:獅子,牡丹,雲,菊 【三手先五段】
・枡合天井 − 後正面:菊に山鵲、 右:梅に鶯、 左:竹に雀
・枡合 − 後正面:庚申道,不見不聞不言 【昔の賑わい風景】、 右:雨乞い神事 【地元伝承,雨山にて】、
       左:琵琶岸懸,大鳥居 【和泉各所図会より】
・横槌 − 後正面:龍、 右:竹に雀,梅に鶯、 左:梅に鶯,竹に雀
・柄振板 − 波濤
・木鼻 − 後正面右:琵琶を抱く獅子、 後正面左:子を噛む獅子、 右前:毬を抱く獅子、 左前:鈴を抱く獅子、
       右後:瓢箪を抱く獅子、 左後:枡を抱く獅子
・台輪 − 菊
・欄間 − 正面:灯篭奉納 片桐且元 波太神社再建、
       右:松川合戦 岡野佐内×伊達政宗一騎打ち 【三河後 風土記】、 左:長谷堂城攻め 直江兼次
・長押 − 波に亀
・太鼓廻り − 右:大江山、 左:安宅関 【源平盛衰記】
・幕板 − 右:関ヶ原の合戦 桃配山(東軍 徳川家康,本多忠勝)、
       左:関ヶ原の合戦 笹尾山(西軍 石田三成,島左近) 【関ヶ原合戦記】
・板勾欄 − 右:吉良邸討入り、 左:清水一学の奮戦 【忠臣蔵】
・縁葛 − 右:両国橋の引揚げ 服部彦七の温情、 左:刀傷松ノ廊下 【忠臣蔵】
【本幕】
・本幕 − 正面:和泉の紋に新家の文字、 右:雲龍、 左:竹に虎

● 曳行パターン
パレード − パレードの日は森下酒店前にて山中渓,自然田上組,自然田東組,自然田上東組と合流、サークルK阪南鳥取中店前にて石田宮本,黒田,下出,鳥取中と合流し9町でパレードに参加、帰りは山中渓,自然田上組,自然田東組,自然田上東組と一緒に帰路につきます。
本宮 − 本宮は午前からところ曳きと波太神社への宮入が、波太神社への宮入は鳥取中,山中渓と一緒に曳行します。
後宮 − 後宮は午前からところ曳きを行います。
東鳥取五地区パレード − 波太神社宮入の時間によって異なりますが、本宮か後宮に山中渓,自然田上組,自然田東組,自然田上東組の5台で、各年持ち回りで和泉鳥取,山中渓,自然田地区をパレードします。
過去の曳行のエピソード − あともう1つ曳行に関するエピソードが、和泉鳥取のやぐらは戦前までは現在のJR和泉鳥取駅前の道路を通り、鉄橋の下をくぐりぬけ雨山下の紀州街道(琵琶ケ岸懸・ビワガケ)を廻り滑石田(ナメシダ)で山中渓のやぐらと合流し宮入をしましたが、その後庚申川に橋が掛かり自然田中之場を通り、東鳥取小学校で山中渓と合流し鳥取中と一緒に宮入する事になりました。

● 和泉鳥取の略年表
・明治時代−先代のやぐらを購入。
・大正時代−現在のやぐらを新調。
・昭和61年−現在のやぐらを修復(八割方新調)。
・昭和61年−本幕を新調。
・平成5年6月9日水曜日−皇太子殿下御成婚に伴う記念曳行を実施。
・平成8年10月11日金曜日−鳥取中、山中渓と御神輿担当に当たる。
・平成16年10月11日月曜日−鳥取中、山中渓と御神輿担当に当たる。
・平成18年10月1日日曜日−駒を新調、やぐら部屋にて御祓いを実施。
・平成21年11月1日日曜日−やぐら新調祭手斧始式を実施。
・平成24年10月8日月曜日−鳥取中、山中渓と御神輿担当に当たる。
・平成24年10月28日日曜日−やぐら昇魂式を実施。
・平成25年7月27日土曜日−先代やぐらを搬出。
・平成25年7月31日水曜日−やぐらを搬入。
・平成25年9月8日日曜日−やぐらを新調、波太神社にて入魂式。
・平成25年9月−法被を新調。
・平成25年9月22日日曜日−彫物撮影会を実施。
・平成26年10月−纏を新調。
・平成26年12月下旬−やぐら新調記念誌を発刊。
・平成27年10月4日日曜日−駒を新調、入魂式を実施。




平成18年10月1日 − 駒を新調、御祓いを実施。


平成21年11月1日 − やぐら新調祭手斧始式を実施。


平成24年10月8日 − 昔日の装飾で曳行。


平成24年10月21日 − やぐら昇魂式を実施。


平成25年7月27日 − 先代やぐらを搬出。


平成25年7月31日 − やぐらを搬入。


平成25年9月8日 − やぐらを新調、入魂式を実施。


平成25年9月22日 − 彫物撮影会を実施。


平成26年12月下旬 − やぐら新調記念誌を発刊。


平成27年10月4日 − 駒を新調、入魂式を実施。





旧・纏


やぐら部屋


波太神社伏拝の鳥居


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