おかもと
岡本
(泉佐野市)



昭和11年新調





岡本 (おかもと・泉佐野市)
 ・新調:昭和11年 (平成5年尾崎宮本町より譲受)
 ・大工:辻幾次郎師
 ・彫師:開生a師,宮沢巌師
 ・本幕:辰巳工芸
 ・太鼓:浅野太鼓楽器店
 ・宮入:船岡神社



● やぐらの歴史
先々代のやぐらは阪南市福島から購入、昭和40年頃に廃絶ししばらくやぐらはありませんでしたが、昭和47年に子供会役員によって子供だんじりが製作される。先代のやぐらは昭和3年頃に泉南市新家の宮によって新調したやぐらを昭和58年に購入、同やぐらを大修復し18年ぶりに復活する。

● 現在のやぐら
昭和11年頃に大工:辻幾次郎師、彫師:開生a師,宮沢巌師によって尾崎宮本町のやぐらとして新調。平成5年に尾崎宮本町より譲受。提灯は白地に赤文字で「岡本」。

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 正面:鳳凰、 後面:雲に鶴
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 獅子
・車板 − 正面:飛龍、 後面:雲龍
・小屋虹梁 − 雲海
・枡組 − 三手先七段:龍,獅子
・枡合 − 正面:飛龍、 右:飛龍、 左:飛龍、 後面:雲海
・虹梁 − 菊
・欄間 − 正面:源平盛衰記、 右:倶利伽羅峠の戦い、 左:安徳帝を背に落ち延びる 平国盛
・長押 − 雲海
・柱巻 − 右:昇り龍、 左:降り龍
・小脇板 − 右:翁、 左:媼 【高砂】
・幕板 − 右:侍賢門の戦い 義平重盛を追う 【源平盛衰記】、 左:秀吉本陣 佐久間の乱入 【太閤記】
・脇障子 − 右:吽形の唐獅子、 左:阿形の唐獅子
【腰廻り】
・犬勾欄 − 阿吽の唐獅子
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:波濤、 束:力神
・板勾欄 − 正面:?、 右:?、 左:粟津合戦 勇婦巴御前 【源平盛衰記】
・縁葛 − 波に千鳥
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・懸魚 − 雲に鶴
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 獅子
・車板 − 雲龍
・小屋虹梁 − 雲海
・枡組 − 三手先六段:龍,獅子
・枡合 − 後正面:?、 右:?、 左:?
・虹梁 − 菊
・欄間 − 右:鎮西八郎為朝の剛弓、 左:頼朝の朽木隠れ 【源平盛衰記】
・長押 − 雲海
・太鼓廻り − 雲海
・幕板 − 右:素盞鳴尊 八岐大蛇退治 【神話伝説】、 左:加藤清正 虎退治 【太閤記】
・擬宝珠勾欄 − 右:波濤、 左:波濤
・縁葛 − 右:波に鯉、 左:波に鯉
【本幕】
・本幕 − 正面:船岡神社御神紋に「岡本」の文字、 右:加藤清正 虎退治、 左:竹に虎

● 曳行パターン
・宵宮:ところ曳き
・本宮:ところ曳き、船岡神社へ宮入

● 岡本の略年表
・昭和3年頃−先代やぐら、泉南市新家の宮のやぐらとして新調。
・昭和11年−現在のやぐら、尾崎宮本町のやぐらとして新調。
・昭和40年頃−先々代のやぐらが廃絶。
・昭和47年−岡本子供会役員によって子供だんじりを製作。
・昭和58年−泉南市新家の宮より先代のやぐらを譲受。
・平成5年−尾崎宮本町よりやぐらを譲受。
・平成12年9月10日日曜日−やぐらを大修理、入魂式を実施。
・令和2年−新型コロナウイルス感染症対策として曳行自粛。
・令和3年−新型コロナウイルス感染症対策として曳行自粛。
・令和5年1月22日日曜日−やぐらを搬出。
・令和5年3月4日土曜日−やぐらを搬入。
・令和5年9月10日日曜日−大真工務店によってやぐらを大修復、浅野太鼓楽器店にて太鼓を新調、
                    辰巳工芸によって本幕を復元、入魂式を実施。




平成4年10月10日 − 尾崎宮本町として、最後の曳行です。



令和5年1月22日 − やぐらを搬出。



令和5年3月4日 − やぐらを搬入。



令和5年9月10日 − やぐらを大修復、入魂式を実施。



やぐら部屋



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