ししこう
獅子講
(泉南市・樽井地区)



昭和26年新調





獅子講 (ししこう・泉南市樽井地区)
 ・新調:昭和26年
 ・大工:波有手の大工
 ・彫師:西岡弥三郎藤原政光氏、白井秀紀氏
 ・彫物:下記「彫物図柄解説」参照
 ・本幕:不明
 ・宮入:茅渟神社



● 樽井のやぐらについて
樽井は樽井地区でやぐらをもっていず「講」組織で成り立った四講があります。また樽井の櫓には雄,雌があると言われており、獅子講が雄、宮元講が雌の上の櫓。戎福中講が雄、濱中講が雌で下の櫓とそれぞれ一対になると言われている。

● やぐらの歴史
先代やぐらは、元治元年(1864年)8月に彫師:西岡弥三郎藤原政光氏によって新調されたと考えられる。この先代のやぐらは、昭和25年9月3日上陸のジェーン台風によってやぐら小屋ごと倒壊し焼却。

● 現在のやぐら
昭和26年、大工:阪南市波有手在住の大工、彫師:不明によって新調。ただし、西岡弥三郎藤原政光氏によって彫られた彫物4点(大屋根正面懸魚,正面欄間,小脇板2枚)は先代やぐらの彫物を使用。平成14年に大工:味園建設によってほぼ新調に近い大修復を実施、同年9月29日に入魂式を実施しました。この際獅噛みのみ白井秀紀氏が彫り、彫り物の修復を含め他柱巻,縁葛等新調された彫り物は木下彫刻工芸が細工する。やぐらの寸法は長さ10.00m、幅3.50m、高さ4.60m。提灯は正面、屋根周りともに「獅子講」。

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 正面:松に鷹、 後面:梅福仙人
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 菊紋
・車板 − 正面:雲龍に竹に虎、 後面:雲龍に竹に虎
・枡組 − 三手先四段:龍,唐獅子
・枡合 − 波濤、 後面右のみ:雲海
・木鼻 − 上段:獅子、 下段:象
・虹梁 − 上段:若葉
・欄間 − 正面:唐獅子に手鞠、 右:波間に阿龍、 左:波間に阿龍
・虹梁 − 下段正面:牡丹、 右:波濤、 左:波濤、 後面:若葉
・柱巻 − 右:獅子の子落とし、 左:獅子の子落とし
・御簾 − 日輪に阿龍と宝珠を掴む吽龍
・小脇板 − 右:獅子の子落とし、 左:獅子の子落とし
・幕板 − 右:ケイ康,阮咸,山濤,向秀、 左:劉伶,王戎阮籍 【竹林の七賢】、 後面:竹に虎
・脇障子 − 右:張飛翼徳、 左:関羽雲長 【三國志】
・竹の節 − 青海波
・兜桁 − 「獅子」の文字
・犬勾欄 − 阿吽の唐獅子
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:牡丹に唐獅子、 束:「獅」の文字
・縁葛 − 阿吽の唐獅子
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 鳳凰
・飛檐垂木 − 菊紋
・地垂木 − 菊紋
・車板 − 波濤
・枡組 − 三段:唐獅子
・枡合 − 波間に唐獅子,波濤
・木鼻 − 獅子
・虹梁 − 獅噛みに若葉
・欄間 − 右:松に鶴、 左:竹に雀
・長押 − 梅に山鵠
・太鼓廻り − 阿吽の唐獅子
・幕板 − 右:天の岩戸、 左:天孫降臨 【神話伝説】
・擬宝珠勾欄 − 勾欄合:牡丹に唐獅子、 束:「獅」の文字
・縁葛 − 牡丹に唐獅子
【本幕】
・本幕 − 三面:無地紅

● 曳行パターン
・パレード:ところ曳き、泉南市パレード
・宵宮:ところ曳き、三井住友銀行前まっせー
・本宮:ところ曳き、茅渟神社へ宮入、三井住友銀行前まっせー

● 獅子講の略年表
・元治元年−先代やぐらを新調。
・昭和25年9月3日−ジェーン台風によってやぐら倒壊。
・昭和26年−やぐらを新調。
・平成14年9月29日−やぐらを大修復、入魂式を実施。
・平成19年8月26日−味園建設にて駒を新調、やぐら小屋へ搬入。
・平成19年9月29日−駒を新調、試験曳きを実施。
・平成21年5月3日−ブレーキパッドを交換、ブレーキテストを実施。




大修復前のやぐら。


平成14年9月29日 − やぐらを大修復、入魂式を実施。


平成19年8月26日 − 駒を新調、小屋へ搬入。


平成19年9月29日 − 駒を新調、試験曳きを実施。


平成21年5月3日 − ブレーキパッドを交換、ブレーキテストを実施。


やぐら小屋


やぐら小屋(改装前)


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