はまなかこう
濱中講
(泉南市・樽井地区)



明治19年新調





濱中講 (はまなかこう・泉南市樽井地区)
 ・新調:明治19年
 ・大工:不明
 ・彫師:西岡弥三郎師
 ・本幕:西陣
 ・太鼓:坂東太鼓店
 ・宮入:茅渟神社



● 樽井のやぐらについて
樽井は樽井地区でやぐらをもっていず「講」組織で成り立った四講があります。また樽井の櫓には雄,雌があると言われており、獅子講が雄、宮元講が雌の上の櫓。戎福中講が雄、濱中講が雌で下の櫓とそれぞれ一対になると言われている。

● 濱中講の由来
濱中講は文化6年/1809年に新開沼田西側開拓のために成立した講である。

● やぐらの歴史
文政2年/1819年の矢倉諸記録によれば以前、先代やぐらがあっと記されている。その先代やぐらは明治期新調時に焼却処分された。

● 現在のやぐら
明治19年に大工:不明、彫師:西岡弥三郎師によって新調。やぐらの寸法は長さ11.30m、幅2.90m、高さ4.64m。提灯は正面に「濱」と「中」、屋根周りには「濱中」。

● 彫物図柄解説
【大屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 正面:鷲の猿掴み、 後面:松に鷹
・飛檐垂木 − 巴紋
・地垂木 − 巴紋
・車板 − 正面:波間に龍、 後面:阿吽の唐獅子
・小屋虹梁 − 正面:竹に虎、 後面:牡丹
・枡組 − 龍,唐獅子 【三手先五段】
・枡合 − 正面:仲由,孟宗,王褒、 右:楊香,癒黔婁,王祥、 左:丁蘭,郭巨,タン子、
      後面:姜詩,蔡順,漢文帝 【二十四孝】
・木鼻 − 上段:コブシ
・虹梁 − 上段:雲海
・欄間 − 正面:玄徳 南璋で奇童問える、 右:趙雲数百騎を率いて玄徳を尋ぬ、
      左:玄徳陛下 孔明が午睡の覚るを待つ、 後面:黄承彦臥竜岡に梁父の吟をなす 【三國志】
・木鼻 − 下段:獅子
・虹梁 − 下段正面:手鞠を曳く唐獅子、 右:阿吽の唐獅子、 左:阿吽の唐獅子、 後面:飛龍
・柱巻 − 右:昇龍、 左:昇龍
・小脇板 − 右:関興、 左:張苞 【三國志】
・御簾 − 日輪に阿龍と吽龍
・幕板 − 右:関羽 旧情をせまられ曹操を放す、 左:張飛 玄徳に幅て曹操が陣で横行を、
      後面:玄徳天に祈念して巌を斫る 【三國志】
・脇障子 − 右:許楮、 左:馬超 【三國志】
・脇障子物見 − 飛龍
【腰廻り】
・勾欄合 − 正面右:鯛,鮃、 正面左:鮹,茅渟、 右:目近魚,鱸,貝割,糸撚鯛、 左:鯵,甘鯛,鰤,鱧 【海の幸揃い踏み】
・縁葛 − 伊勢込み
【小屋根廻り】
・鬼板 − 獅噛み
・箱棟 − 雲海
・懸魚 − 鳳凰
・飛檐垂木 − 巴紋
・地垂木 − 巴紋
・枡組 − 唐獅子 【一手先一段】
・枡合 − 牡丹
・木鼻 − 獅子
・虹梁 − 右:唐子と犬、 左:獅子舞遊び 【唐子遊び】
・欄間 − 阿吽の雲龍
・太鼓廻り − 若葉
・勾欄合 − 波間に千鳥
【本幕】
・本幕 − 正面:静海波に千鳥と濱中の文字、 右:静海波に千鳥、 左:静海波に千鳥

● 曳行パターン
・パレード:ところ曳き、泉南市パレード
・宵宮:ところ曳き、三井住友銀行前まっせー
・本宮:ところ曳き、茅渟神社へ宮入、三井住友銀行前まっせー

● 濱中講の略年表
・明治19年−現在のやぐらを新調。
・昭和56年−西陣にて本幕を新調。
・昭和58年−駒を新調。
・平成8年9月−植山工務店にて大修復、入魂式を実施。
・平成16年8月29日−植山工務店にて大修復、入魂式を実施。
・平成18年6月5日−駒を新調。 




平成16年8月29日 − やぐらを大修復、入魂式を実施。


平成18年6月5日 − 駒を新調。


やぐら小屋


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