● やぐら、よもやま話・第2話

やぐらの保存方法について。

情報提供者:さざんさん
更新:平成15年2月12日水曜日

「やぐらに保存方法なんてあるの?どーせブルーシート被せるだけじゃないの?」と皆さんも疑問に思われると思います。僕も初めはそう思っていました。でもその疑問について「やぐら掲示板」の中でさざんさんに教えて頂きました。以下にやぐら掲示板の内容をそのまま載せています。



さてさて、保存方法ですが・・、基本的に全てバラバラに分解して1つずつさらしを巻いて保存するのが1番いいのですが、まぁそんなこと出来ないので。

まずはコンプレッサーで汚れをとり、乾拭きをして祭りの汚れを取ります。飾り物、太鼓をはずしておきます。(金具も全部はずせれば金具も)
つぎには大屋根(組み物周辺も一緒にくっついてくるので)をはずし地車小屋の天井から吊します。こうしないでやぐら本体につけていると2〜3日間曳いたときの影響で木(側面や破風)がへんな曲がり方をしてしまいます。
次にコマをはずします。更にコマの金具をはずして水につけておくといいのですが、鳥もちやグリスを取って寝かせて置くだけで十分です。(立てておいてはいけません)
次にながや(←漢字出てきませんでした)をはずします。これは地べたに置いておくだけでいいです。(これも場所がないからといって立てかけて置いてはいけません)
本体は本当は地べたにそのまま置くのがいいのですが、たぶんそんなことは不可能だと思うのでウマかましとけばいいでしょう。
そして彫り物全部に保護用のさらしを巻いてその上から地車保管用のシートをかぶせます。
これで本体の保存は完璧。
太鼓はもちろんはずして革の部分をさらしで巻き、布団などで全体をくるんで天井からぶら下げます。(横にした状態で)
本幕、泥幕、その他の幕や金綱は桐のタンスに入れて保管するのがベストです。(湿気ない・腐らない・黴が生えない・虫が付かない・燃えない)
そして月一回の天日干し。

まあ、そんなところですがこの状態で天日干しもくそもありませんので・・・。
上に書いたことを全てやるとこはないでしょう^^;
実際はながやをなおし、コマをはずして、彫り物にさらしを巻いて、地車保管用のシートをかぶせておけば十分です。(太鼓・幕・飾り物ははずして)

もうひとつ、祭りの時酒を口に含み「清めじゃ〜〜っ」とかなんとか言うて太鼓に吹きかけるやつ(おじさま)がいますが、あれは最悪。アルコールは革を溶かします。
そして、やぐらに乗るときは欄干を持たない、欄干に物(人)を乗せない。
太鼓は太鼓だけを叩く!(彫り物を飛ばすボケが多い!!)
小屋根が下がってきたとき屋根を持たない!
小屋根の欄干にぶら下がらない!
子供は彫り物を面白がって折らない!(--メ)
雨が降ったら絶対にカバーをかぶせなさい!!!

まあそんなもんですかね。全部守ったら100年はやぐらもちます。




以上、でも個人的に思うのですが本当にこの様に保存している地区ってあるのでしょうかねぇ?