● やぐら、よもやま話・第10話

やぐらとだんじりの違いについて。

情報提供者:さざんさん
更新:平成15年6月7日土曜日

「やぐらって?」「やぐらとだんじりの違いって?」と疑問に思われる方がいらっやるかと思います。特に泉州地域はだんじりの方が有名でやぐらはどちらかち言えば知名度が低いと思います。でもその疑問について「やぐら掲示板」の中でさざんさんに教えて頂きました。以下にやぐら掲示板の内容をそのまま載せています。



やぐらは全体的に容姿が下だんじりに似ていますが、細部は上だんじりによく似ています。・特徴は2輪の大きなコマで、やぐらの前方に突き出た梶台を10人前後の若い衆で上下左右に操作します。

● 梶台部分から綱を伸ばし、だんじりのように青年団以下の若手が綱を曳きます。綱元の部分数メートルは1本綱ですが、そこからはだんじりのように又綱を設け2本綱として曳行している町がほとんどです。曳き手が多い町ではだんじりと変わらないぐらいの綱の長さで数百人もの曳き手でやぐらを曳いています。

● 本体の特徴として、だんじりは1重の勾欄ですが、やぐらは2重の欄干に擬宝珠があります。・鳴り物はだんじりのように大屋根下にはなく、小屋根下(だんじりで言う見送り部分)に太鼓が備え付けられています。囃子は大太鼓を篠笛で吹く曲にあわせて叩きます。

● やぐらの大屋根下部分には神様が鎮座しています。よってやぐらの屋根に乗ることはできません。

● だんじりで言う土呂幕の部分には豪華優美な刺繍で飾られた本幕がやぐら本体を囲うように飾られています。

● 屋根には鬼板と呼ばれる上だんじりで言う獅子噛があります。

● 大屋根、小屋根の高低差は下だんじりよりも大きくなっています。

● 台の部分は音頭台と呼び、囃子手が乗り、伊勢音頭をとりながら曳行します。

以上やぐらの説明でした。

見所はなんといっても波太神社の宮入り、宮上がりです。宮入りは3台〜5台のやぐらが折り重なって1周約100メートルの神社境内を何周も走り回り(だいたい50〜100周)士気を高め、決められた時間になると鳥居をくぐり本殿へと続く参道を駆け抜けます。本殿前には7段(1段約30センチメートル)の石段があり一気に駆け上がります。これが宮上がりです。初めて見る人はあまりの豪快さにショックを受けるといいます。ぜひ一度生の宮上がりを見に来てほしいものです。




以上、よくお調べになっています。改めましてさざんさん、ありがとうございます。