● やぐら、よもやま話・第17話

笹・南天・榊・柊・幣について。

情報提供者:さざんさん
更新:平成18年1月15日日曜日


先日「やぐら掲示板」に笹・南天・榊・柊・幣についての書き込みがありました。色々違いがある様なのでココで紹介させて頂きます



【笹】 古来から笹には浄化作用があると信じられ、身に付いた邪気を払うと考えられています。神事式典、例えば地鎮祭などでは土地の四方を笹で囲んだりしているのを見かけることもあるでしょう。祭礼では宮入するにあたり、やぐらに付きまとう邪気を払う目的で取り付けられます。古来は笹をやぐら本体に取り付けることが正装とされていました。現在のような取り付け方(鬼板部分)ではなく、やぐらを取り囲むようにたくさん付けられていました。笹を取り付ける地区としては黒田・石田・新町などが有名。

【南天】 南天はメギ科の常緑低木。初夏に白い花が咲き赤色の果実をつける。音が「難(災)を転ずる」に通ずることから縁起の良い木、幸福の木とされる。祭礼では「災(事故)がないように」との願いを込めて飾り付けられる。南天は下出・山中渓が飾り付けることで有名。

【榊】 榊は離弁花類ツバキ科サカキ属の常緑小高木。神棚や祭壇に供える、神事には欠かせない植物。神事で用いる玉串には榊の葉が使用されており、宮入、もしくは祭礼安全祈願祭で使用した玉串を鬼板の部分に取り付ける場合が多い。だんじり祭などでは、通例宮入の場面で飾り付けられ、宮入で使用した玉串を用いる町は宮入後から祭礼終了まで鬼板前方に取り付けられる。
また他に柊(ひいらぎ)の葉を鬼板に取り付ける地区もありました。

【柊】 柊はモクセイ科の常緑小高木。葉は卵形で厚く、縁にとげ状のぎざぎざをもち、対生する。ぎざぎざの葉を持つことから魔除けとして用いられ、節分には悪鬼払いとして枝葉にイワシの頭をつけて門口に挿す。祭礼ではやぐらの前方には善の神が、後方には悪の神が存在するとされ、その悪を取り払う為に大屋根後の鬼板部分に柊の葉を飾り付ける。

【幣】 幣は神前に捧げる物で、麻や楮(こうぞ)で織った布のことです。




とても参考になりました。さざんさん、どうもありがとうございました。 m(__)m