- 地車研究 feat. 桝組の種類 -
- 2010/7/3 -






久しぶりの「地車研究」アカデミックシリーズ。第1弾−やぐらの種類、第2弾−まっせーの種類、第3弾−駒の種類に続く第4弾。今回は「桝組の種類」を御紹介しようと思います。ただ…、前回までの3回と違う点は、前回までは管理人個人が主眼として分析してきましたが今回は某町やぐら関係者様からお教え頂いた内容を改めて整理しただけの内容なんです。つまり、某町やぐら関係者様 → 管理人 → 皆々様方と伝わるコミュニケーション…。簡単に言えば「パクリ」なんですが、まぁ〜〜〜、寛大なるお心遣いでお付き合い下さいませ。 m(__)m

単に「桝組」と言っても、何処を指すのか??? まずはココから御紹介しましょう。





上記の通り、片面4ヶ所×両面=8ヶ所に桝組が存在します。写真から察する通り、大屋根・小屋根を支える非常に大切な部位かと思います。ではこの桝組、管理人が思うには2パターンが存在するかと思うのです。ひょっとして2パターン以上かも知れませんが…。 (^^ゞ汗




▲ 下出の桝組(桝合が存在します)


▲ 箱作西の桝組(桝合が存在しません=一枚板で組まれてます)

この割合、管理人ですらまだ把握してませんが、今のところはこの2パターンに分けれるかと思います。管理人の直感では恐らく、前者の方が多いかと推測されます。ちなみに、我が貝掛も前者の方に属します。



ではこの桝組、桝合を含む桝組(例:上記下出のケース)の中でも桝の組み方によって見栄えは全然違ってきます。うまく表現できませんが、とりあえず下記の3枚の写真を御覧下さい。


▲ 岡田中組の桝組。


▲ 下出の桝組。


▲ だんじり(岸和田市・本町)の桝組。

岡田中組の桝組は整然と並んでるのが特徴です。我が貝掛も同様の桝組に属するかと思います。下出 → だんじり(岸和田市・本町)になるにつれて、込み入った桝組なってます。あまり上手く表現できてませんが、管理人が言わんとする事を察して下さいませ。



ではこの桝組、奥を探れば非常に奥深くて某町やぐら関係者様にお教え頂いたのが「○手先○段」って発想。とりあえず、その考え方を整理してみました。


▲ 下出の桝組(大屋根左面)

答えを言えばこの桝組は「四手先八段」だそうです。写真に補足の通り、その数え方は言うまでもありません…。



しかしながら、今までは「たかが桝組」と思い、ほとんど注目してきませんでしたが、某町やぐら関係者様のお話を聞いてからは桝組に対する見方が180度変わってしまいました。これからはもっと注視して桝組を見学しようと思います。

なお、今回の記事では下出のやぐらの写真を多用してますが、理由は2つありまして、1つ目は阪南市一新しいやぐら=阪南市を代表するやぐらなので、2つ目は色んな部位の写真を一番持ち合わせていたからです。 (^^ゞ 悪しからず…。



追伸、過去の「地車研究」アカデミックシリーズは下記の通りです。
 ・#1.地車研究 feat. やぐらの種類 → 当該ページへ
 ・#2.地車研究 feat. まっせーの種類 → 当該ページへ
 ・#3.地車研究 feat. 駒の種類 → 当該ページへ