- 地車研究 feat. 屋根の種類 -
- 2010/7/18 -






「地車研究」アカデミックシリーズ。第1弾−やぐらの種類、第2弾−まっせーの種類、第3弾−駒の種類、第4弾−桝組の種類、第5弾−垂木の種類に続く第6弾。今回は桝組〜垂木の流れに続いて「屋根の種類」を御紹介しようと思います。一概に屋根と言っても奥が深く、笛吹きオッサンさんの御指導の元、改めて整理してみました。前回同様管理人の主眼で分析した内容じゃなくて笛吹きオッサンさんからお教え頂いた内容を改めて整理しただけの内容なんです。つまり、笛吹きオッサンさん → 管理人 → 皆々様方と伝わるコミュニケーション…。簡単に言えば「パクリ」なんですが、まぁ〜〜〜、寛大なるお心遣いでお付き合い下さいませ。 m(__)m

さて、やぐらの屋根には正面から見て2種類の屋根があります。




▲ 下出の屋根(切妻屋根)


▲ 大西町の屋根(入母屋屋根)

上記の通り、やぐらの屋根は切妻(キリツマ)屋根と入母屋(イリモヤ)屋根の2種類があります。現在、やぐら51台中49台が切妻屋根で大西町と牧野の2台のみが入母屋屋根です。でも切妻屋根、入母屋屋根と言っても上記写真じゃ解りにくいかと思います。そこで、上からの図面を御紹介しようと思います。



   

上記の通り、垂木の並び方が違うのが一番の特徴です。垂木に関しては前回御紹介しましたので、ソチラを御参照下さい。



垂木の並び方の違い、ソチラを注意しながら下記の写真を御覧下さい。


▲ 下出の垂木(切妻屋根)


▲ 大西町の垂木(入母屋屋根)


▲ 牧野の垂木(入母屋屋根)


▲ 貝塚市・半田だんじりの垂木(入母屋小屋根)

前述の通り、下出は切妻屋根、後者3台(大西町,牧野,貝塚市・半田だんじり)は入母屋屋根となってます。でも、同じ入母屋でも大西町と牧野の入母屋屋根は同じですが、貝塚市・半田だんじりは少し違うのです。前者2台は扇垂木、貝塚市・半田だんじりはカチコミ垂木と呼ばれています。ではその違いを改めて図説してみましょう。

   

現時点では、カチコミ垂木のやぐらはありませんが、だんじりではカチコミ垂木のだんじりが存在する様なので、あえて御紹介してみました。



では最後に、平成3年新調の大西町。平成3年から平成12年までは切妻屋根でしたが平成13年に入母屋屋根へ交換しました。阪南市唯一の入母屋屋根が特徴の大西町。ではその雰囲気の違いを最後に御紹介しようと思います。


▲ 切妻屋根時代の大西町(平成9年10月10日撮影)


▲ 入母屋屋根の大西町(平成13年9月16日撮影)

屋根以外の部位は同じなんですが切妻屋根、入母屋屋根の違いだけで全然雰囲気が違いますネ! 屋根一つとってみても、面白い位違いがあるんだと改めて学びました。最後に笛吹きオッサンさん、色々御指導御鞭撻ありがとうございます。 m(__)m



追伸、過去の「地車研究」アカデミックシリーズは下記の通りです。
 ・#1.地車研究 feat. やぐらの種類 → 当該ページへ
 ・#2.地車研究 feat. まっせーの種類 → 当該ページへ
 ・#3.地車研究 feat. 駒の種類 → 当該ページへ
 ・#4.地車研究 feat. 桝組の種類 → 当該ページへ
 ・#5.地車研究 feat. 垂木の種類 → 当該ページへ