- 地車研究 feat. 提燈の種類 -
- 2012/2/26 -






久しぶりに「地車研究」アカデミックシリーズをお送りしようと思います。第1弾−やぐらの種類、第2弾−まっせーの種類、第3弾−駒の種類、第4弾−桝組の種類、第5弾−垂木の種類、第6弾−屋根の種類に続く第7弾。今回は「提燈の種類」を御紹介しようと思います。まずは管理人が勝手に分類した提燈の種類は下記の4種かと思います。




▲ 貝掛のやぐら。



▲ 箱作東のやぐら。



▲ 相生町のやぐら。



▲ 濱中講のやぐら。



例として上記の4台を御紹介しましたがその違いを特記しますと、@白地に赤文字の提燈、A赤地に白文字の提燈、B駒提燈、C樽井型提燈(少し膨らんだ提燈)の4種に分類できるかと思います。ではその違いに気を付けて次は提燈のアップ写真をお送りします。




▲ 白地に赤文字の提燈。



▲ 赤地に白文字の提燈。



▲ 相生町の駒提燈。



▲ 岡中の駒提燈。



▲ 樽井型提燈(少し膨らんだ提燈)。



で、上記の4種の提燈の割合ですがA赤地に白文字の提燈は箱作東,箱作西,馬場,童子畑,大東連中,大西連中,堂組連中の7台(13.7%)、B駒提燈は相生町,岡中の2台(3.9%)、C樽井型提燈は樽井4講(7.8%)、@白地に赤文字の提燈は残り38台(74.5%)となってます。ちなみに余談ですが、岸和田だんじり祭の提燈は駒提燈ですが、赤地に白文字の提燈が主流です。


▲ 岸和田だんじり祭の提燈。

   …

で、少し視点を変えて提燈を見てみると、正面に大きな「御神燈」と書いた提燈を掲げてる町があります。箱作東,箱作西,大東連中,大西連中,堂組連中,淡輪連中,小島の7台(13.7%)。地理的に言えば南部地域のやぐらに多い提燈です。


▲ 箱作東のやぐら。



▲ 正面「御神燈」の提燈。

   …

他には、正面に町名を書いた駒提燈を掲げてる町もあります。市場,大苗代,牧野,鳴瀧,岡田西組,岡田中組,岡田北組,陸宮本,北野,獅子講,宮元講,戎福中講,濱中講,金熊寺,童子畑,岬連中の16台(31.4%)。泉南市内のほとんどのやぐらに町名駒提燈が掲げられてます。岬連中は先代・陸宮本のやぐらなのでその名残から町名駒提燈が掲げられており、この傾向は北部地域のやぐらに多い提燈です。


▲ 岡田中組のやぐら。



▲ 正面「町名駒提燈」。



以上、アカデミックシリーズと言うかマニアックシリーズな「地車研究」でした。 (^^ゞ汗



追伸、過去の「地車研究」アカデミックシリーズは下記の通りです。
 ・#1.地車研究 feat. やぐらの種類 → 当該ページへ
 ・#2.地車研究 feat. まっせーの種類 → 当該ページへ
 ・#3.地車研究 feat. 駒の種類 → 当該ページへ
 ・#4.地車研究 feat. 桝組の種類 → 当該ページへ
 ・#5.地車研究 feat. 垂木の種類 → 当該ページへ
 ・#6.地車研究 feat. 屋根の種類 → 当該ページへ